私のキルト時間

なかなかとれないキルト時間。貴重な時間を大切に使って素敵な作品を作っていきたいです。

25周年記念『DEAR JANE』(第2版)を読んで。

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この本の存在を知ったのは、10年以上前のこと。
もう手に入ることはないとあきらめていたこの本を、思いがけず手に入れることができて、嬉しくてたまりません。

たまたまAmazonを見ていて見つけたのですが、ネットサーフィンもたまには役に立ちますね。

何度も開いて見てしまいますが、全然飽きません。

表紙だけではなく、裏表紙も綺麗です。

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細かいところはまだまだこれからじっくり読んでみようと思いますが、まずはざっくり読んでみました。

私がこのキルトを作りたいと思ったのは、デザインが素敵だったから・・という理由だけで、このキルトについてはあまりよく知らなったし、調べようと思ったこともありませんでした。(手に入らない本だとわかったので、見るのを避けていた)

今回の本に載っている謝辞や著者によるコメント、この本の発行に寄せた紹介ページなどから、ようやくいろいろとわかり、とても面白かったです。

製作されている方々にはもうご存じのことだとは思いますが、自分のメモとして、気になったものをいくつか挙げておきます。

著者のBrenda Manges Papadakisさんのこと

Dear Jane QuiltというからにはJaneさんがつくったキルトについての本なのだろうとは思っていましたが、この本の著者Brenda Manges Papadakisさんは、このキルトとどういう関係があるのだろうか?と思っていました。

Brendaさんは、Baby Jane Quiltを世界中のキルターさんに広めた方だったのですね。

Brendaさんは、本でJaneさんのキルトの写真を見てその素晴らしさのとりことなったそうです。そして、簡単なパターンについては、その本に載っていた写真からパターンを書き起こしたとのこと。

その後、そのキルトを所蔵している博物館で実物を見る機会に恵まれ、複雑なパターンについては実物を見て描きとったとのこと。

初版(1996年発行)の本に載っていたのは、このように描きとれたパターンなのでしょうか?

Janeさんのキルトに対する熱い思いは、本からもよく伝わってきました。

また、本には記載がなかったのが残念なのですが、BrendaさんはJaneさんについてもいろいろと詳しく調べられたようで、webサイトにはその説明が載っています(英文)。

 

dearjane.com

本のタイトルはDear Jane、でも、キルトのことは、Baby Janeと呼ぶのはなぜ?

なぜDear Jane Quiltと言わずにBaby Jane Quiltというのか?と不思議に思っていました。

Janeさんのキルトからブロックを描きとるうちに、そのブロック達を「Jane's little babies」 と愛情をこめて呼ぶようになったそうです。
Janeさんのキルトは、そのブロック達のお母さん(Mother)、そして、お母さんであるJaneさんのキルトを参考に作ったキルト達はBaby Janes。
そういうわけで、世界中のキルターさんがつくるこのデザインのキルトをBaby Jane Quiltと呼んでいるのですね。

では、Dear Janeは?

Brendaさんは、Janeさんに向けてお手紙を書いていて、それがブロックのページのあちこちに掲載されています。
Janeさんはとうの昔に亡くなっていますから、実際にJaneさんに向けて出したお手紙ではないはずですが、著者のBrendaさんが親愛と尊敬を込めて日記のように書いたお手紙なのではないかと現時点では思っています。(まだ1つしか読んでいないのでわかりませんが)
そのお手紙は、Dear Jane, で書き始められています。

このお手紙からも、Janeさんのキルトに対するBrendaさん想いが伝わってくるのだろうと思うと、読むのがとても楽しみです。

パターンの数

13 x 13のメインのブロックしか見ていなかったので、パターンは169個しかないのだと思い込んでいました。

ですから、表紙のThe Two Hundred Twenty-five Patternsというのを見て、あと56個って??と思ったのですが、よく見たらボーダーの三角部分も細かいピースワークで作られていたのですね。それも入れると、ちゃんと225個になりました。

トラディショナルなパターンも含まれていますが、それは全体の30%程度で、それ以外のパターンはJaneさんのオリジナルだとのことです。

全面改訂

前の版の本を見ていないので比較はできないのですが、今回、掲載されている写真は2000年代に作られたものなので、すべて新しい写真と差し替えられたようです。

また、各パターンにのページに載っている型紙は、全面的に改訂されているようです。今回の改訂で、EQソフトで利用するDear Janeのアドイン(2003年発売、2020年アップグレード?)に入っているパターンと一致させたとのこと。。

ソフトがなくても、この本があれば同じようにつくれるということですね。

難易度が高いパターンも多そう

表紙や各ページの拡大写真をじっくり見てみても、ピースワークなのかアップリケなのかがイマイチわからないものもいくつかあります。

そんな時に頼るのはインターネット。
すでにBaby Jane Quiltを完成させたキルターさんのブログを訪問し、ブロックの写真を参考にさせていただいていますが、同じパターンでもキルターさんによって作り方が違って面白いです。縫い代の倒し方も、人によって少し違うものも。

どういうふうに作るかよく考えていきたいと思います。

Dear Janeの専用定規は使えるか?

パターンが全面改訂になったときいて心配になったのは、少し前に購入した、Baby Jane Quilt専用の定規が使えなくなってしまうのではないかということ。

ちょっと、あててみました。

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パターンによって、0.5mmくらいずれがあったものの、外枠は問題なし。
外寸は、そう変わるはずがなかったか💦

この定規、縫い代込みの大きさでした。

アメリカのキルト雑誌を初めて見たときに、作り方が縫い代の寸法混みで書かれていることに驚きました。
私は必要な形で線を引いて、そこに縫い代を追加してから布をカットするので、最初は不思議で仕方なかったのですが、そっちの方が合理的なのかなとも思ってみたり。

なにはともあれ、我が家のインチサイズの定規はこれだけなので、うまく使っていこうと思います。

あれこれ書いていたら長くなってしまいました。

それでは、また!

 

 

 

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