まだまだ続く Dear Janeキルトのお話。
Dear Janeキルトを所蔵している Bennington Museum のツアーがYouTubeで公開されています。
Dear Janeキルトは年に1回、秋に一般公開されます。
Labor’s Day から Indegenous People’s Day までとのことなので、たぶん、9月の第1月曜日~10月の第2月曜あたりだと思われます。(アメリカの祭日について詳しくないので、間違っていたらすみません💦)
今回紹介するYouTubeの動画は、その時のツアーの様子を撮影したもののようです。
現地まで足を運べない人にとってはとても貴重な映像ですね。
YouTube 概要
1800年代のキルトの中の最高傑作だといっています。
また、縁がスカラップ仕立てになっているのも、当時のキルトとは違う点だとか。
このキルトが完成した1863年といえば、南北戦争の真っただ中。
Janeさんが住んでいたバーモント州でも、多くの男性が戦争へ行き、Janeさんの甥たちも従軍したそうです。
Janeさんの生活はもちろん、バーモント州の生活にも、南北戦争は大きな影響をあたえていたのではないか・・とのこと。
Dear Janeキルトの公開期間中には、日本やオランダ、イギリスなど、世界中の国からこのキルトを見にやってくるそうです。
年に一度しか公開できないのは、保存上の理由から。
照明に加え、空気でさえも、布地に影響を与えてしまうそうです。(以前、東京キルトフェスティバルのアンティークキルトについてのツアーで、イギリスのキルト博物館の方が同じことを言っていました。)
将来にわたりいい状態を保っていきたいと思っている・・とおっしゃっています。
また、Janeさんについてはあまりよく知られていないけれど、障害があって寝たきり、このキルトを作った時にはあまり体調がよくなかったのではないかとのこと。
1863年の夏のカントリーフェア(country fair)に出展し、新聞で取り上げられたことについても語られています。
このキルトのパターンを見ると、Jane さんはそれなりの教育を受け、幾何学の知識や芸術的な技術がある方だったことがわかる、と言っています。
Janeさんは、小さい時に妹が亡くなり、お父さんも13の時に亡くなったそうなのですが、お兄さん(兄だと思っていたけどどこかで弟?と思った記載があったので、ここ、後で確認します。)と Jane さんにしっかり教育の機会を与えるように、と遺言を残したそうです。
負債があったりしたのでどうやったのかはわからないけれど、 とにかく、Jane さんは芸術や幾何学や、針仕事などといった、1800年代に人気でよく女性が受けたと思われる教育を学校で受けたに違いない、と話しています。
もう1つ、Bennington Musium の YouTube動画で Dear Jane キルト関連のものがあるので、次はそのことについても書いてみたいと思います。